2022.10.14

災害に強い魅力的なまちづくり

【概要】豪雨災害からの復興でこれまで以上に魅力的なまちを実現

呉市は、「平成30年7月豪雨災害」 により、土砂崩れや河川の氾濫による浸水など甚大な被害を受けました。災害直後は、交通ネットワークの混乱など市民生活に多大な影響が生じ、また、呉市を訪れる観光客も大幅に減少しました。本事業では、臨時航路や臨時スクールバスの運行、中古住宅取得支援など暮らしの再建に向けた取組のほか、観光施設の改修や復興イベントの開催など観光客を呼び戻すための取組を実施しました。被災したまちを災害前の姿に復旧するだけではなく、以前にも増して災害に強い幸せで魅力的な都市として復興することを目指しています

寄附受入れの経緯・工夫
災害復旧事業には、国から財政措置が講じられることも多いことから、企業版ふるさと納税を活用する事業の選別を工夫しました。寄附の募集に際しては、当市のホームページを通じて企業に広く呼びかけるとともに、当市内に事業所を持つ企業の役員が集まる懇談会などで市長によるトップセールスを実施しました。寄附企業のPRのため、寄附の受領式を実施したほか、当市のホームページや地元報道機関等を活用して企業の活動を紹介しました。

寄附の経緯・効果
呉市で創業し、市内2カ所に主力の生産工場がある縁で、同市の被害の深刻さから「少しでも早く復興してほしい」との思いにより寄附を決定。企業版ふるさと納税を活用することで、当初の予定よりも寄附額を増大させることができました。

【成果】災害からの復旧・復興に大きく貢献

  1. 当市独自の災害見舞金の支給や、中古住宅取得費用助成などで市民の住環境を支援
  2. 寸断された交通網の復旧まで、臨時航路や臨時スクールバスを運行
  3. 観光施設の改修や復興イベントで交流人口が拡大

【事業分野】感染症対策・防災・復興支援
【事業期間】2018年7月~2020年3月
【総事業費】485,947千円
【寄附額】250,000千円
【寄附件数】1件
【寄附企業名】株式会社ディスコ

引用:令和3年3月内閣府地方創生推進事務局 企業版ふるさと納税活用事例