2022.10.14

世界遺産への登録を目指す明日香村を活性化

【概要】遊休農地や空き家を活用して景観保全に取り組む

明日香村は歴史遺産と豊かな自然環境を有する観光名所であり「日本人の心のふるさと」と呼ばれています。一方、良好な景観維持のため建築規制が厳しく、宿泊施設の不足や放置空き家などの問題を抱えていました。これらを解決するために、省力化野菜の生産強化などによる稼げる農業のモデル化や農業の担い手支援を進めるほか、古民家を改修した宿泊施設の開設に向けた調整など村内の整備を進めました。また、新たな観光スポットとして期待されている牽牛子塚古墳等の整備を進めるなど、村の産業や地域の活性化に取り組んでいます

寄附受入れの経緯・工夫
官民連携を担当する総合政策課が窓口になり、各課と企業との調整を行うことでスムーズな連携がとれています。実際に寄附が決まった後については、寄附活用事業の決定などについて村内で調整が必要でしたが、総合政策課が根気よく調整することで、うまくすり合わせることができました。

寄附の経緯・効果
官民連携包括協定を機に企業版ふるさと納税を活用した寄附を決定しました。寄附を契機に、社員を明日香村役場に派遣するなど新たなパートナーシップを構築できました。また、社内ではこの寄附を通してCSRへの関心がますます高まっています。立ち上げて3年目を迎える「明日香村プロジェクト推進室」では、特産品の販売支援や、農体験ができる貸農園事業を通した参加型観光メニューの創出を行っており、今後も空き家を再生し有効活用するなど社会問題解決型事業を推進します。

【成果】景観保全と地域活性化に成功

  1. 遊休農地を利用した貸し農園の開業で交流人口が増加
  2. 牽牛子塚古墳の整備が進み2022年に一般公開予定
  3. 多くの遺跡を通過する「飛鳥ハーフマラソン」を 実施予定(2021年はオンラインマラソン)

【事業分野】観光・交流
【事業期間】2018年4月~2020年3月
【総事業費】269,390千円
【寄附額】57,100千円
【寄附件数】4件
【寄附企業名】株式会社長谷工コーポレーション ほか2社

引用:令和3年3月内閣府地方創生推進事務局 企業版ふるさと納税活用事例