【概要】戦国武将島津の武将隊で市の認知度アップを図る
日置市には、豊かな自然環境や歴史・文化遺産という観光資源があるにもかかわらず、プロモーション不足もあり十分に活用しきれていませんでした。本事業では、鹿児島の戦国武将「島津」ゆかりの地であるという“強み”に着目し、戦国島津ブランディングを推進することで市の認知度向上とシビックプライドの醸成を図ります。具体的には、県内初となる市職員で構成される武将隊の結成や、甲冑姿でのPR、SNSを活用した情報発信、新規の体験型観光スポットの造成など、歴史をエンターテインメント化することで「武将になれるまち」のイメージを市内外に定着させ、観光客から「選ばれる地域」、「目的地となる地域」になることを目指します。
寄附受入れの経緯・工夫
包括的業務協力協定を締結している企業や、県外で事業展開している地元出身者などに、職員が電話をかけるなどして寄附を働きかけました。株式会社鹿児島銀行へは事業構想段階で相談し、PR武将隊の結成や甲冑の整備を提案したところ、施設整備を含めた更に規模の大きな事業の提案を受けたことで事業計画を組み立て直しました。当初から複数年度での事業展開を見込んでおり、それを前提に同行に対して寄附をお願いしたところ、事業終了年度までの継続的な寄附をお約束いただけたため、安定して事業を実施できています。寄附の経緯・効果
当行は日置市と包括的業務協力協定を結んでいることもあり、本事業は同市が発展するための支援になると考えたことから寄附を決定しました。また、新たな観光資源の開発や、鎧武者の露出という他の自治体にはないインパクトのある事業に共感したことも、寄附決定の後押しになっています。
【成果】市の認知度アップと歴史ファンの取り込みに成功
- SNSを通して歴史ファンとの新たな関係が促進されるなど、関係人口が大幅に増加
- 甲冑着付け体験などによる観光客誘致の拠点として、拠点施設「よしとし軍議場」が完成
- 観光だけにとどまらず、移住施策や武活（合宿の誘致）、健活（健幸応援活動）など、横断的な取組に発展
【事業分野】観光・交流
【事業期間】2018年11月～2020年3月
【総事業費】28,388千円
【寄附額】27,031千円
【寄附件数】3件
【寄附企業名】株式会社鹿児島銀行、株式会社ムジャキフーズ