【概要】旧渋沢邸「中の家」を整備し偉人の功績を顕彰する
深谷市には、文化的価値の高い歴史的建造物や先人ゆかりの品々が数多く残されています。なかでも近代日本経済の礎を築いた渋沢栄一ゆかりの施設に数多くの観光客が訪れています。しかしながら、渋沢栄一ゆかりの旧渋沢邸「中の家」は、施設全体の見学ができないなど十分な活用が図れていません。本事業では、渋沢栄一が生涯の規範とした「論語と算盤」の精神を広め、その功績を広く知らしめるとともに、渋沢栄一ゆかりの施設を整備し、観光資源として活用することで観光振興及び地域の活性化を図ります
寄附受入れの経緯・工夫
地方創生の観点から企業に対して訴求力のある事業を選定。寄附募集に当たっては、渋沢栄一と縁の深い企業を中心に、企画課と事業担当部局が連携して寄附の募集活動を行いました。また、募集活動を効果的に行うため当市独自のPR用パンフレットを作成し、事業に関連する施設のパンフレットや渋沢栄一デザインのクリアファイルに同封して送付するなど、興味を持っていただくための工夫をしています。依頼の際には幹部職員などが企業に赴き、プロジェクトにかける思いや渋沢栄一顕彰の取組について説明しました。市長自らが渋沢栄一に関するフォーラムに出席して積極的にPRを行うなどのトップセールスも効果がありました。寄附の経緯・効果
深谷市内に工場があり、地元に貢献したいとの思いから寄附をさせていただきました。渋沢栄一の偉業を後世に継承し、次世代の育成の一助になればという思いも寄附決定の後押しになりました。
【成果】観光客数が増加し、寄附を契機とした企業との連携が拡大
- 旧渋沢邸「中の家」主屋の耐震改修工事に先立ち、建物の構造調査を実施
- 年5回実施した渋沢栄一ゆかりの企業を紹介する企画展に10万人以上が来場
- 大河ドラマ館の企画・運営支援など、 2020年度以降の新たな取組が話題に
- 寄附を通じて関わりを持った企業による、渋沢栄一ゆかりの施設の清掃活動が行われるなど、企業との連携が拡大
【事業分野】観光・交流
【事業期間】2019年7月～2020年3月
【総事業費】87,829千円
【寄附額】55,400千円
【寄附件数】13件
【寄附企業名】株式会社アタゴ、石坂産業株式会社、関東総合輸送株式会社ほか10社